2013年12月27日金曜日

【プルバリンガ】 Soto Campur @ Warung Makan Soto Bu Hj Misdar

11月28日、出張先の中ジャワ州プルバリンガにて、午後3時過ぎに遅めの昼食をとった場所である。地元ではけっこう有名な店らしい。


ソトというのは、ジャワの実だくさんスープのこと。鶏肉を使ったソト・アヤム、牛肉を使ったソト・サピなどいろいろある。地域や店によって味も様々だ。今回は、プルバリンガのソト・チャンプル(この店では基本は牛肉)である。

ソトを食べる前に、まずは机上の揚げ物たちをつまむ。これがまたおいしいのだ。


さて、ここのソト・チャンプルは、牛肉や野菜がたくさん入った豪華版。スラバヤやジョグジャで食べるソトよりも盛りが多く、1杯食べただけでお腹がふくれる。中ジャワ以東では、ソトの中にご飯を入れて食べるのが一般的で、今回もナシ・ソトと呼ばれるご飯入りソトを食べた。


スープ自体はあっさり味。肉や野菜がこれでもかと迫ってくる、ちょっと豪快な感じのソトである。好みに応じて、サンバル(チリソース)を入れる。

この店のもう一つの名物は、ドリアンアイス(Es Durian)。ソトでお腹はふくれたが、食との出会いは一期一会、やはり食べずにはいられない。


ドリアンの固まりがゴロゴロっと入っていて、なかなかのお味だった。さすが、名物だけのことはある。

ご夫妻で切り盛りしている「町の食堂」という雰囲気。「美味しかったよ」と言ったら、二人ともとても嬉しそうな笑顔を見せてくれた。



プルバリンガのお隣のプルウォクルトは、実はソト・アヤムで有名なところ。あいにく、今回はその醍醐味を味わう機会がないままだった。次回は必ず、プルウォクルトのソト・アヤムの名店を3店ほどハシゴしたい。

2013年12月24日火曜日

マカッサル食べ歩きの記録(12/20-12/22)

12月20〜22日、インドネシアへインターンで来ている日本人大学生2名を引き連れて、マカッサルで食べ歩きツアーを行なった。以下は、この3日間で何を食べたかの記録である。

<12月20日(金)>

1.Kios Lompobattangにて、肉まん(大)(Bakpao Besar)と豆乳(Air Tahu)

2.Kios Donaldにて、肉団子各種入りスープ(Baso Campur)とアイスティー

3.Mie Titiにて、揚げ焼きそば(小)(Mie Titi Kecil)


<12月21日(土)>

4.ホテルの朝食で、ナシゴレン(Nasi Goreng)

5.Coto Nusantaraにて、地元特製の臓物入り牛肉スープのチョト・マカッサル(Coto Makassar Campur)

6.タカラール県ガレソン地区での友人の結婚披露宴で昼食


7.Kios Bravoにて、マカッサル風サモサ(Jalan Kote)、春巻(Lumpia)、緑バナナかき氷(Es Pisang Hijau)

8.Restaurant Surya Super Crabにて、スーパーキング・マングローブ蟹(Kepiting Bakau Super King / Saus Padang & Lada Hitam)、ナマコの炒め物(Cah Haison dan Sayur)、ブロッコリーとマテ貝の炒め物(Cah Blokkori & Sea Cucumber)、ハタの蒸し魚(Ikan Sunu Tim)、イカ唐揚げ(Cumi-cumi Goreng Tepung)、笹かまぼこ(Otak-Otak)など

<12月22日(日)>

9.ホテルの朝食で、鶏お粥(Bubur Ayam)

10.Jl. Lombokの麺屋にて、ワンタン麺(小)(Mie Pangsit Kecil)


11.Jl. LombokのKios Irianにて、肉団子各種入りスープ(Nyuknyang Campur)

12.Restaurant Nelayanにて、焼き魚2種(辛いソース・甘いソース)(Ikan Bakar Rica-Rica & Saus Palape)、マカッサル名物黄色い辛酸味魚スープ(Palmara Bandeng)、塩魚ともやしの炒め物(Cah Toge dan Ikan Asin)、オランダ茄子ジュース(Jus Terong Belanda)など


13.Cafe Mamaにて、ココビーン・アイス+アイスクリーム乗せ(Coco Bean Ice + Icecream)

14.出発便が2時間以上遅れたので配られたまずい弁当

わずかの滞在だったため、Sop Saudara、Sop Konro、Nasi Goreng Merahなどの重要なマカッサル名物を今回食べるには至らなかった。

今回も改めて感じたが、マカッサルの食べ物には勢いがある。「食べくれ!」と食べ物の側から強く訴えられているような印象を持つほどの勢いである。その勢いのおかげで、自分も元気になっていくような気がする。実際、以前、マカッサルにいたとき、食べ物の持つ勢いに何度も助けられた。荒っぽさというよりは勢い、である。

美味しいものを存分に食べて元気になる。そんな場所がマカッサルだと確信している。マカッサルの勢いのある食べ物で、みんなに元気になって欲しい。

マカッサル食べ歩きツアー、参加希望者はいつでもお気軽にご連絡を。次回はいつになるかな? (マナド食べ歩きツアーも可、です)

2013年12月14日土曜日

【バンジャルヌガラ】 Nasi Gudeg @ Warung Bu Sugeng

11月27日、中ジャワ州バンジャルヌガラ県を訪問した際に昼食で食べたナシ・グデッ(Nasi Gudeg)。


グデッというのは、ジャックフルーツの実をココナッツミルクで柔らかく甘辛く煮込んだものをベースに、煮玉子や鶏肉のオポール(ココナッツミルク煮)や牛皮を柔らかくしたもの(Krecek Sapi)を加えた、ジョグジャカルタや中ジャワの郷土料理。ご飯と一緒にいただく。
 

Krecek Sapiのクチャクチャとした感触がアクセントになる。こちらの人はよく、ご飯にクルプック(せんべい)を併せて食べるが、このようなアクセントのある食感が不可欠のようである。

ジョグジャで食べるグデッよりも甘さは控えめ。この店は、バンジャルヌガラではよく知られた店のようだ。

2013年11月19日火曜日

【スラバヤ】Frangi Pani

昨日(11/18)の昼食は、フランギ・パニ(Frangi Pani)という小ぎれいなインドネシア料理レストランで食べた。最近は、このレストランのように、伝統的なジャワ料理をきれいにアレンジして出す店が増えている。

今回は、Nasi Enak Spesial(特別美味しいご飯?)とSayur Assam(辛くて酸っぱい野菜スープ)を頼んだ。


いわゆるNasi Campurなのだが、乗せるおかずのバリエーションによって、いくつかのメニューが用意されている。味はジャワ料理の本流という感じで、辛さ控えめ、甘いが味はきちんと付いている、ということで十分に楽しめた。なかでも、右下のララップ(野菜を少し辛めにあえたもの)はなかなかのおいしさだった。

前回行ったときは、Nasi Bakar(焼きめし)を食べた。これがこのレストランの名物ということもあり、アルミホイルで包んだなかにご飯と一緒に肉やら野菜やらが入っていて、たしかに美味しかった。写真を撮っていなかったのが惜しまれる。

この店は、スラバヤの中心部からちょっと離れているが、美味しいジャワ料理をきどらずに食事できる場所としてお薦めしたい。食事会などにも向いている。

Frangi Pani Restaurant
Jl. Raya Jemursari No. 138-139, Surabaya
Phone: +62-31-8419144

2013年11月17日日曜日

【スラバヤ】ハナショウブ・ラーメン

スラバヤの高級ショッピングモールであるグランドシティにオープンしたハナショウブ・ラーメン(Hanashobu Japanese Noodle Bar)へ行ってきた。2つ前の本ブログで以下の写真(2013年10月4日撮影)を紹介した。


11月15日、職場の仲間の送別カラオケをして、夕飯を食べた後、どうしても味を確かめたいと思い、夜9時頃になってしまったが、ハナショウブへ行った。


メニューは基本的に英語、ところどころ、間違ってはいないが、手書きの日本語が書き込まれていて微笑ましい。


ちょっと変な日本語もあるけれど・・・。特殊文字で設定したからかな?


そうそう、肝心のラーメン。とんこつスープの「ラーメンライダー」がお勧めだというのでそれを頼んだ。

この店の壁面には、初代仮面ライダーの大きなポスターが貼ってあり、きっと、仮面ライダーが大好きで、ラーメンライダーと名付けたのだろう(ほかにも昭和を連想させるような、昔のポスター(もどき?)が貼ってある)。

脱線するが、大昔に山田太郎という俳優が「ラーメン太郎」というインスタントラーメンのCMに出ていたのを覚えている方はいらっしゃるだろうか。何となく、そのノリである。

でも、店構えが日本っぽくないし、メニューも英語だし、味は期待していなかった。


それで、実際の味はというと・・・、えーっ、けっこう美味しいではないか。まあ、これは主観的な判断だから、すべての人がそう感じるかどうかは分からない。でも、とんこつスープにしては豚の味が前面に出ず、あっさりしている。そういえば、「化学調味料不使用」とメニューに書いてあった。チャーシューも柔らかく、煮玉子もOKである。

日本人が関わっている様子もうかがえないので、店員に尋ねてみた。店員曰く、日本人がシンガポールでラーメン店を起業し、その支店がスラバヤに出店したとのことである。インドネシアでは、このスラバヤ・グランドシティ店が第1号だそうである。シンガポール人のコックが毎月来て、味のチェックをするそうである。


店員の態度も、ハキハキしていてフレンドリーで気持ちがよい。オープンキッチンなので、客席から厨房も見渡せる。

ジャカルタ経由ではなく、いきなりスラバヤへ進出する飲食店がラーメン店を含めて何軒か出てきた。たしかに、とんこつラーメンなどを食す華人系や非ムスリムのプレゼンス(人口比ではなく)は、ジャカルタよりもむしろスラバヤのほうが大きいように感じる。

ハナショウブの元になるシンガポールのラーメン屋はどこなのだろうか。情報があれば教えて欲しい。

ツイッター(@hanashobunoodle)、フェイスブック(hanashobunoodle)、ウェブサイト(www.hanashobunoodle.com)あり。ブランディングとデザインにちょっと力を入れている感あり。

2013年11月16日土曜日

【スラバヤ】山小屋ラーメン

スラバヤのラーメン戦争はますます熱気を帯びてきた。

10月31日、スラバヤ最大のショッピングモールであるトゥンジュンガン・プラザ(Tunjungan Plaza: TP)に「山小屋ラーメン」が開店した。さっそく、11月3日に行って、ラーメンを食べてみた。


日曜日ということもあり、店はけっこうな賑わいである。

さっそく、山小屋ラーメンを頼んだ。しばらくして、運ばれてきたラーメンを見ると、2つに割られた煮玉子の一つに黄身が入っていない。


「煮玉子の黄身はどうしたのかな?」と尋ねると、店員は「きっとスープのなかに入っていると思います」との答え。そこで「どうしたらいいかな?」と聞く と、さっと店員の顔色が変わり、 「お取り替えします」といって戻っていった。黄身の入った煮玉子に入れ替えて、ラーメンを持ってきてくれた。でも、ちょっと麺がのびてしまったかな?


昔、千葉・習志野で山小屋ラーメンを食べたことが1度あるが、なかなか美味しい。スープがしっかり味を出しており、麺ともよく絡む。チャーシューはちょっと薄いかなとも思うが、十分美味しい。

日本人の調理人が6名来ていて、指導しているとのこと。オーナーは、Fajar Chinese RestaurantやTop Noodle Houseを展開しているトップテン・グループ。Top Noodle Houseの麺は、私の好きな麺の一つである。

2013年10月5日土曜日

【スラバヤ】インドネシア人向けラーメン店の熱い戦い

日本からの飲食店の進出、とくにラーメン店のインドネシアへの進出が始まって久しい。スラバヤにも、とんこつラーメンの博多一幸舎や希(のぞみ)ラーメンが進出し、けっこうな人気を集めている。

そんななか、チキン味をベースにし、インドネシア人の味覚に合わせたラーメン店が相次いでオープンした。

10月4日に行ったのは「食べるラーメン」という店。メニューは醤油ラーメンと味噌ラーメンの2種類のみ。独自の調査を行い、日本と同じではなく、インドネシア人の舌に合うように仕上げたという。


実際に食べてみた。


まず、お勧めに従って醤油味。麺は最初インスタントかと思ったが、自家製麺とのこと。インドネシア人の嗜好に合わせているらしく、コシはほとんどない。固い麺は好みでないそうだ。スープは意外にいける。鶏肉のチャーシューは今ひとつ。


次に、みそ味を食す。白味噌を使ったスープは、味噌汁のようで、味が薄い。日本のみそラーメンとは趣が違い、むしろ塩ラーメンに味が近い。彼らの調査では、インドネシア人には赤味噌は評判がよくなく、白味噌(インドネシアでは黄味噌tauco kuningと呼ぶようだ)のほうがいいのだという。うーん、どちらかといえば、醤油味のほうがまだましか。

たしかに、日本人としてこれらのラーメンを食べると、かなりの違和感がある。しかし、インドネシア人向けとしてはどうなのだろうか。今後、味は進化するのだろうか。

食後の何ともいえない不足感は、満腹でも何かを食べずには収まらない衝動にかられた。何でもよかった。1万ルピアのペチェル(野菜をピーナツ甘辛ソースで合えたもの)を食べて、ようやく不足感が収まった。ふーっ。

Taberu Ramen
Jl. Ngagel Jaya Selatan No. 30A, Surabaya

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さて、翌10月5日、今度は、ロイヤルプラザ3階のフードコート奥にオープンした「ラーメン将軍」の開店に合わせて行ってきた。何と、開店第1号の客となった。



この店は、日本人がインドネシア人の味に合うようなラーメンを提供しようとしている様子。お勧めに従って、オリジナルスープに鶏肉照り焼きをトッピングしてみた。


麺はある程度コシがあり、あっさり味のスープにうまくなじむ。鶏肉の照り焼きは、チャーシューを思わせるような柔らかくて軽く味が付いている。

特筆すべきは、赤っぽい特製シークレットスープの素。これを少しずつスープに溶かしながら食べる。さっきまでのチキン味のあっさりスープが、コクのあるピリッと辛みの利いたスープへ変身していくのが、個人的にはなかなかいける。

しかし、ジャワ人の舌にはこの辛さはどうだろうか。むしろ、赤っぽい特製シークレットスープの素はお好みに応じて入れるようにし、毎度おなじみケチャップ・マニス(甘い味のドロッとした醤油のようなソース)を好みに応じて入れられるようにするといいのではないか、と思った。

さすがに、前日の「食べるラーメン」との差は歴然だったが、それは私が日本人で「ラーメンとはこういうものだ」という先入観があるからそう思うのである。インドネシア人の客がどう判断するかは、しばらく見てみないと分からないだろう。

Ramen Shogun
Royal Plaza 3rd Floor, Food Court
FB: Ramen Shogun
Twitter: @RamenSHO-GUN

スラバヤへのラーメン店の出店はまだ続く。トゥンジュンガン・プラザに山小屋がオープン予定だし、グランドシティにも下の写真のような表示があった。


スラバヤのインドネシア人向けラーメン店の熱い戦いは続く。

2013年9月21日土曜日

【スラバヤ】南昌飯店 Rumah Makan Nam Cheong

前から気になっていた南昌飯店へ行ってきた。南昌といえば、中国・江西省の省都。インドネシアで南昌の名前はあまり聞かないだけに、どんな料理を出すのか、興味津々。

店の中に入ると、そこはいたって庶民的な雰囲気のお店。気軽に入れる感じである。また、メニューもさほど多くなく、そっけなさを感じるほどである。とくに、南昌料理を銘打つわけでもなく、ごくごくフツーの中華食堂、といった趣であった。

よくある料理ばかりが載っているメニューから、「しいて言えばお勧めは何?」と聞いて、若いウェイトレスのレコメンに従って頼んだのは、次の5品である。

Nasi Goreng Kepiting (カニ炒飯)

Cintu Baikut(スペアリブ)

Hay Hap (ハイ・ハップ)

Cap Cay Goreng Merah (赤い野菜炒め)

Udang Ham (エビのハム風)

今回、初めて食べたのが、Hay Hap と Udang Ham の2つ。いずれも、練り物を揚げたようなものだが、Hay Hap はエビ、豚、魚(タラ)をすり身にしたもののようで、中は下の写真のようになっている。


Udang Ham はエビ味のやはり練り物のようだが、独特の歯ごたえがあり、うーん、ハム風と言われればそんな感じがしないでもない。

Hay Hap も Udang Ham も初めてだったが、他では食べたことのない食感とあっさりした味が印象的だった。

意外にいけたのが赤い野菜炒め(チャプチャイ)。これを白いご飯と食べる人が多いと聞いて納得。

スペアリブも味がしっかりついていて、濃厚だった。

とくに変わったメニューはないと見せて、実は、他にはないメニューを出してくるところなど、なかなか侮れない「食堂」である。

この店は、午後9時半になると、どんどん閉店のしたくを進めるので、夜遅くまで飲むには適していない。


Rumah Makan Nam Cheong
Jl. Pahlawan 58, Surabaya
Phone: 031-5454446, 5454447


2013年9月12日木曜日

【スラバヤ】Kwetiau Silam @ Apeng Kwetiau Medan

前から行ってみたいと思っていたクウェティアウの名店Apeng Kwetiau Medanへ、9月4日に行ってきた。そして、大満足した。


今回注文したのは、あんかけクウェティアウ(Kwetiau Silam)の小(Rp. 33,000)。 このあんだが、意外にあっさり味で、タラッとかかったゴマ油が何とも言えぬ香ばしさを醸し出す。あんは溶き卵でトロッとしており、中にはシーフードがクウェティアウとともに入っていた。

うーん、一言でいうと、滑らかなおいしさ。あんかけクウェティアウは、ジャカルタにも良く行く店が数軒あるが、スラバヤのは全般にあんが滑らかで、クウェティアウが見えないほどたっぷりとかかる。クウェティアウはジャカルタに比べるとちょっと幅広で、柔らかい。これは、これまで食べたクウェティアウの中でも、最高に美味しい部類に入る。


クウェティアウと合わせて注文したのが、この水餃子(Pangsit Kuah)。8個入りでRp. 24,000。この水餃子、皮の包み方がちょっと変わっていて、具を包んだ両端が中央でクロスする形になっている。その食感が、普通の餃子とは違って面白い。もちろん、水餃子自体の完成度は高い。


 厨房でクウェティアウを料理するコックたち。


会計ではタッチパネルのパソコンが使われていた。


店内風景。


Apeng Kwetiau Medan
Jl. Kedungdoro 265-267, Surabaya
Phone: 031-5345778

2013年8月31日土曜日

【台北】アゲー

8月、スラバヤへ戻る前に台北に寄って、食べ歩きをした。食べたものは皆美味しかったが、そのなかでも、アゲーという食べ物が興味深かった。


アゲーは漢字で「阿給」と書く。この名前の由来は、食べ物自体にあった。油揚のなかに太めのビーフン?糸こんにゃく?や肉が入っており、それをちょっと辛めの汁と絡めて食べるのである。アゲーとは「揚げー」であり、阿給はその音の当て字なのだった。


アゲーは台北の北部、淡水地区の名物料理で、川の近くには何軒ものアゲー屋が並ぶ。私が友人に連れて行ってもらったのは、その元祖とでもいうべき店だった。

店は大混雑。


アゲーの「使用前」と「使用後」。

 

アゲーが「揚げ」が由来だとすると、この食べ物は、日本と関係があるはず。日本でも油揚の中に詰め物をするが、このアゲーのようなものは見たことがない。油揚を生かした淡水の人々の創作物なのだろう。ほんと、庶民の味、という感じである。