2014年4月22日火曜日

【京都】久々の煮魚定食

「父」とその妻をお連れしての日本旅行も終盤戦。昨晩、宝塚から京都へ移動してきた。

さて、夕食をどうするか。午後8時半と遅くなってしまったが、ずっと慣れない日本食を食べさせてきたので、京都では久々にインドネシア料理を食べさせたいなと思っていた。でも「父」は、疲れたからホテルで食べたい、と言い出した。日本料理でもよい、そうだ。

今回の京都での宿は、西本願寺の宿・聞法会館。本願寺の経営している宿らしく、仏教の教に関する張り紙や、お坊さんの姿も見える。泊まったのは、5人まで泊まれる和洋室。洋室スペースにはベッドが3つ、和室でも布団が2人分ある。「父」たちは洋室スペースで、筆者は和室スペースで寝た。

結局、昨晩は、この宿の1階の和食レストラン「矢尾定」で食事をした。そば、うどん、丼ものもあって、ちょっとホッとした。「父」のようなイスラム教徒の方をお連れする場所として、このような宿・宿坊はけっこう良さそうな感じがする。

久々に煮魚定食を頼んだ。カラスカレイの煮付け、というやつである。これが、予想以上に美味しかった。



ふわっとした魚肉が口のなかでとろけるように消える。煮魚って、こんなに美味しかっただろうか。いや、もう何年も煮魚など食べていないから、そんな感想を持ったに過ぎないのだろうが。

2014年4月16日水曜日

【機内食】ガルーダ・ビジネスクラスの朝食に満足

4月15日夜ジャカルタ発成田着のガルーダ・インドネシア航空ビジネスクラスに乗った。

今回は、30年近くにわたってインドネシアでお世話になってきた、ジャカルタでの「父」と奥様の日本旅行のフルアテンドのための帰国である。「父」は84歳、体力のことも考え、ビジネスクラスで招待、筆者もそれに続いた。

期待はしていなかったが、このビジネスクラスの朝食がいい意味で予想を裏切られた。

注文する段階で、すでにインドネシア料理の朝食と和食の朝食はなく、洋食の朝食しかなかった。でも、洋食の朝食の内容がとても興味深かったので、筆者は最初から洋食を狙っていた。


最初に出てきたのが、タピオカ粉のふわふわとバナナ、ナッツの乗ったデザートのような一品。バナナの風味が効いていて、上質の甘みが口の中に広がる。これがデザートではなく、前菜なのである。いきなりこれは、びっくりの美味しさだった。

パンはクロワッサン、デニッシュ、ガーリックブレッドの3種。パン自体はとくに優れているという感じではなかった。


次は、オムレツ。オムレツ自体は何の変哲のないものだが、盛り付けが素敵だった。味もやや塩味の効いた落ち着いたものだった。

今、気がついたのだが、上のオムレツなど、料理の色と皿の色との配色にまで気を使っている様子がうかがえる。


最後のデザートは、オレンジのシロップ漬けにイチゴとフレークの乗ったもの。

ともかく、最初のタピオカ粉のふわふわとバナナ、ナッツの乗ったデザートのような一品の斬新さにとても感心した次第である。

今回のガルーダ・インドネシア航空ビジネスクラスの朝食は、予想以上にレベルの高いものだった。満足である。ガルーダがここまでやるのか。

食後に頼んだコーヒーは、スマトラのリントン。インドネシアのコーヒーを美味しく飲ませようと出されたものだが、決して濃すぎず、味わいのあるものだった。

ちょっと、ガルーダの宣伝になってしまったかもしれない。でも、エコノミーとは明らかに違う食のグレードの高さを体感できる内容だった。


座席は1人1人別で、個室のような感覚でくつろげる。もちろん、フラットシートになる。3〜4時間、しっかり眠れた。機材はボーイング777−300ER。

2014年4月8日火曜日

【ルマジャン】クレンセンガン・カンビン

4月7日、スラバヤから片道4時間かけてルマジャンへ日帰り出張した。

ルマジャンでの用務も無事終わり、スラバヤへ戻る前に、お世話になったルマジャン県公共事業局の皆さんが食事に誘ってくださった。

場所はルマジャンの中心部にあるDepot Kemayoranという小食堂。名物は何かと聞くと、「クレンセンガン・カンビン」(Krensengan Kambing)とのこと。赤ワケギ、ニンニク、コリアンダー、胡椒、ナツメグなどを使った甘辛の汁で煮込んだ料理である。これでお値段は2万ルピアだった。


これを白いご飯にかけて食べる。山羊肉は柔らかく、汁とよくなじんで、ご飯との相性も絶妙である。うーん、至福のとき。午後4時過ぎという中途半端な時間ではあったが、用務でエネルギーを消耗したせいもあり、しっかり完食した。

付け合せは、毎度おなじみの面々。


クレンセンガンは、東ジャワではわりとどこでも食べられる料理であるが、何も期待していなかったルマジャンで食べられたということも高評価につながったのかもしれない。


お世話になったルマジャン県公共事業局の皆さんらと、Depot Kemayoranの前で。

2014年4月6日日曜日

【ソロ】ナシ・リウェット(Nasi Liwet)

先週は中ジャワ州ソロ(スラカルタ)へ出張した。

ウォノギリ県を訪問するなど、2日間の仕事を終えて、ソロ・バラパン駅でスラバヤ行きの帰りの列車までまだ1時間ある。よし、それならば、ナシ・リウェット(Nasi Liwet)を食べに行こう! 早速、駅からタクシーに乗って、ナシ・リウェット屋が並ぶクプラボン・クロン(Keprabon Kulon)まで連れて行ってもらったが・・・。


時間は午後4時過ぎ。まだ開いていないのである。「たぶん、5時頃には開くと思うよ」と教えてくれるのはタクシーの運転手。でも、スラバヤ行きの「サンチャカ・ソレ」は5時5分にソロ・バラパン駅を出発するのだ。

ダメかな、と思っていると、ちょうど1軒、店を開け始めたところがあった。まだ、いろいろ準備中だったが、お願いして、食べさせてもらうことができた。



この店、1950年創業らしい。「おばあちゃんが始めたのよ」とナシ・リウェットを準備するおねえさんが答える。店が始まると、あのゴザが敷かれ、折りたたみの低いテーブルがここに並ぶのだな。

店の前の「カウンター」に座る。目の前には、ナシ・リウェットにのせる様々なおかずが並ぶ。鶏肉の塊(これをスライスする)、臓物、野菜を煮込んだスープなどなど。横にはニワトリの脚(チャカルという)があった。余談だが、ジャワ人はけっこう、チャカルが好きで、スラバヤでも、チャカル入りのワンタンメンを勧められたことがある。



これらをご飯の上に手際よく盛って、さっと野菜を煮込んだスープをかけ、ココナッツ・ミルク(サンタン)の固まりをてっぺんにつけてできあがり。


これを混ぜながら食べる。汁が絶妙な辛さで、鶏肉や臓物との相性がとても良い。プニュっとしたココナツ・ミルクの固まりがなんとも言えないアクセントになる。

実は、ソロ名物のナシ・リウェットを食べたのは2回めである。以前、24年前に、ジャカルタのブロックMの南側の屋台で、それを食べた。あのときのは、ココナツ・ミルクの固まりがもっとドロッとしていて、全体的に甘かった。

当時、ジャカルタで下宿していた大家さん(おとうさん)がソロの出身で、連れて行ってくれたのだ。本場のソロで、あのときよりずっと美味しいナシ・リウェットを食べながら、今は亡き「おとうさん」の笑顔をふっと思い出していた。